幸せに生きる〜ブッダの智慧から学ぶ〜

アクセスカウンタ

zoom RSS ◆生きることに目的など存在しない

<<   作成日時 : 2011/02/23 00:08   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 12 / トラックバック 2 / コメント 0


最高の利益は健康である。
最高の財産は充実感である。
最高の親類は信頼できる人である。
最高の幸福は涅槃である(204)


画像


人生にとって最高の利益とはなんでしょうか。
「それは健康である」とブッダは言われています。

単純すぎる答えだと思われるかもしれなせんが、では反論できるかと
自分自身に問いかけてみてください。

健康が最高の利益だと思えば、人間はけっこう楽しく生きていられます。
健康をあなどったり軽んじたりするのは個人の自由ですが、どんなにまともな
人生を歩もうとも、病気になったらすべてが無駄になってしまいます。

体の健康がむしばまれると、膨大なお金がかかります。
医療費は節約できませんから、病気が長引けば借金をしてでも
病院にお金を支払わなければなりません。

もちろん、病気の間は仕事もできないので、財産をすべて失ってしまう
危険性もあります。

病気がもたらす損害ほど大きなものが、他にあるでしょうか。





次にブッダは最高の財産とは「充実感である」と答えられています。

たとえば毎月の給料明細表を見て、「自分には足りないなあ」と思ったら
充実感はもてません。

逆に、金銭的にはほんのわずかでも、自分が得たものに「ああ、よかった」と
いう気持ちがもてるならば、その気持ちこそが財産です。

私たちが今得ているもの、入手できる範囲のものから充実感を得ていくこと。
それは「生きる技」なのです。

充実感を持っていないと、その時点で苦しくなるし、貧しい気分になってしまう。
いくらお金があっても、この「充実感を得る技」が身につかない限り、一生
貧乏な気分で生きていかなければなりません。

長者番付に入るほどの億万長者であっても充実感が得られなければ貧しい
気分になってしまうのです。たとえボランティアからもらったご飯を食べている
人でも、「ああ、よかった。おいしかった」という気分になるとき、その人は
とても充実感を得ています。その瞬間に貧しい気分がなくなってしまいます。

だから、常に「ああ、よかった」という気分でいれば、貧困な思考は消えて
しまって、明るく生きられます。

「もっとお金が欲しい」「もっとお金もうけがしたい」と思ったとたんに、人の心は
瞬く間に暗くなってしまいます。幸福になる秘けつは充実感にあるにです。





では、最高の親せきとはだれのことか。ブッダの答えは「信頼できる人」です。
これも実に的確な言葉です。

人はよく親戚付き合いに悩みます。その親せきとは血縁や婚姻によって
自分と結ばれた人々を意味します。
そんな人間関係にいつまでも縛られていたのでは、だれも人間として
成長することはできません。

それよりも自分に「信頼できる人」がいるならば、その人を親せきだと思って
信頼関係を築いていくべきでしょう。

血縁や婚姻の関係に足を引っ張られることなく、信頼できる人を作ろうと
がんばれば人間関係の輪がどんどん広がって行きます。

その中で必然的に自分の能力や人格がどんどん磨かれ、スケールの大きな
人間に育っていくのです。

ブッダの教えを現代に合わせて解釈するならば、単純に「友だちを作ろう」と
言ってもよいでしょう。
仏教では友人関係というものをとても重要視しています。
信頼できない悪友から距離をおこう、信頼できる立派な人を友だちにしよう、
自分も友だちに信頼される人間になろう、と励むことが大切なのです。

最高の幸福とは何か。四つ目の問いにブッダは「涅槃である」と述べられて
います。
あらゆる生命は幸福を求めて生きているのですから、私達にとって最高の
幸福こそが究極的な「生きる目的」になります。

世界ではさまざまな人が「これこそが生きる目的だ」と主張していますが、
ブッダに言わせれば、そもそも生きることに目的など存在しないのです。

人間が何を目的としても、それは生きる目的ではなく、「生きているから
やっていること」にすぎない。それが本当の答えだというのです。

生きているから勉強をする。生きているから仕事を探す。生きているから
結婚をする。

生きているからごはんを食べる。生きているから旅に出る。
生きているからオリンピックに挑戦する・・・・・・。

人間はその人なりに人生の目的(最高の幸福)を設定して夢を追いかけ
ますが、それが達成できたとしても、別にどうってことはありません。

もちろん、達成できなくても、なんてことはないのです。
しずれにしても、自分は相変わらず生き続けていて、生きている限り幸せに
なりたくて必ず何かをやっているからです。

ブッダが「最高の幸福は涅槃である(ニッバーナンパラマンスカン)」と
説かれているのはそのためです。

涅槃とは輪廻を乗り越える、解脱することです。

オリンピックに出場できなくてもどうってことはありませんが、涅槃に失敗
したならば確実に大損をします。

解脱しない限り、生命は輪廻の中で限りなく苦しみ続けるのです。
生きることは苦しい。輪廻すること、つまり生きることは苦(ドゥッカ)
なのだから、生きていることの中に幸福は成り立ちません。

ブッダは「涅槃を目指すことが生きるものの目的であるべきだ」と教えて
います。

生きる目的は成り立たないので、「生きることを乗り越えること」を目的と
するように提案されたのです。

しかし、「涅槃をめざせと言われてもなんのことやら・・・・・・」と
困惑される方も多いかもしれません。

それならば

「最高の幸福はこころを清らかにすることである」と受け取って実践してみて
ください。



怒り、憎しみ、嫉妬、後悔、貪欲、物惜しみ、怠け、といった汚れからこころを
清らかにしたとき、また、こころを混じりけのない慈しみで満たしたとき、
それまでに経験したこともない幸福感を味わっていることに気づくでしょう。
それが解脱への第一歩、涅槃への確実な一歩になります。



「最高の幸福は涅槃である」というブッダの言葉は、教えを実践することに
よって真実として体験できるのです。


原訳「法句経(ダンマパダ)」 一日一悟 A・スマナサーラ 著 P.164〜169

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 12
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
スマナサーラ長老の法話〜「なぜ生命は不幸を目指すのか」〜悪は善を装ってでも人を襲う〜
今回の法話も個人的には何回にも読み込みたい法話の一つです。 ...続きを見る
慈悲と智慧のブログ
2011/02/23 19:00
「◆生きることに目的など存在しない」について
「◆生きることに目的など存在しない」について ...続きを見る
才木広之さんのブログ
2011/02/23 23:48
◆生きることに目的など存在しない 幸せに生きる〜ブッダの智慧から学ぶ〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる