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zoom RSS ★人間はそもそも自立できない生き物である

<<   作成日時 : 2012/05/15 21:32   >>

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親は子どもに「自立を早くしなさい」と言います。
会社に入った新人社員は、「自立して一人前になって
仕事を自分でどんどんやれるように」
と上司から言われます。
自立はとても大事なこと。
誰しもそう思っています。

たしかに職場でも家庭でもちゃんと責任と義務を果たしても
仕事で人に頼ってばかりいたら、
その人は一方で自立しながら他方で自立していないことになります。

国内の旅行はてきぱきと一人で決断してあちこちどこにでも自由に
出かけるのに、海外に行くと言葉や文化の壁で
人に頼らないとまったく動けないという人がいたら、
その人は、国内では自立して海外では自立していないということになります。



人はいったん自立するとどんな局面においても
自立の姿勢を貫くというイメージがあると思いますが、
ときには自立して、ときには自立できないのが人間なのです。


自立がいいことだと思っている人は多いです。
でも中には自立しすぎると孤独になったり、人に冷たくなったり、
とてもわがままになったりするのではないかと、
そんなマイナスの面を心配する人がいます。


そう考える人は基本的なことがわかっていません。


画像


根本的なところで、
人というのは自立した存在でありえないからです。


仏教に因果という言葉がありますが、すべての現象は
原因があって結果があるのです。

原因のない結果だけの現象はこの世にありえません。
すべてのことは無数の要素とその働きによってつながっています。




体ひとつとってもそのことはすぐわかります。

心臓は心臓だけで働いているわけではないし、
脳は脳だけが独立して機能しているわけではありません。

血液、リンパ、神経伝達物質、ホルモン分泌液、
酸素・・・といったさまざまなものが連動して心臓も脳も動いているのです。


人の存在だって一個人の力だけで存在している人などいません。
肉親や友人や仲間や仕事の相手と関わりながら、
お互いに支え合いながら生きている。


仕事ができる人でも、「俺は優秀だから何でも一人でできる」
と思っていても、どこかで誰かの手助けがなければ仕事にならないのです。

会社や取引先やお客さんから評価されないと
その人の仕事はまったく無価値なものになってしまいます。


孤独に誰とも関わらないで生きている人がいるとします。
ではその人は誰にも依存しないで自立しているのかというと、
そんなことはありません。


まったく孤独で生きるといっても服を着ないといけないし、
食事もしないといけない。
ということは、服を着たり、食事をしたりする行為は、
服をつくった人や食料をつくった人たちに依存しているわけです。

私たちは、他人の依存なしに自立することなどできないのです。
生きることが、このように絶えずどこかで人と関係を持ち、



人に依存していることになるということがわかれば、
わがままで皆に迷惑をかけて勝手に生きることはできなくなります。

自立、自立と追いたてられるように自立を求める必要などないのです。

自立をしつつ自立していない。
人間とはそのような生き物だと思って、
もっと気を楽にすればいいんじゃないでしょうか。


<P94〜P98>



【小さな「悟り」を積み重ねる】より抜粋しました。
A・スマナサーラ大長老

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