■うるさい人間も接し方ひとつである

心のエネルギーを外に向けるということは、

お返しはまったく期待しないということです。


見返りを求めたら、それは結局自分のための行為、内向きの行為ですから、
結局いつものふつうの行為になってしまいます。


相手のためになることを相手のためにする。

そうするとその人は自分の味方になります。

人間同士の付き合いでお互いに味方同士になるつき合いといいうのは、
その方法しかないのです。

それ以外はぜんぶ敵になってしまうつき合いです。



お互いが利害関係で結ばれていて、やむを得ず付き合っているけれども
ほんとうは敵だ、という関係なのです。


ですから夫婦というのは敵同士です。

親子というのも敵同士です。

悲しいことに、それが実際の姿なのです。

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お互いにいろいろ求めるものがあって、利害関係がうまくいっている間は
いっしょにいるけれども、

利害関係がうまくいかなくなったら敵として別れてしまう。
それは友人づき合いでも社会的なつき合いでもすべて同じです。

見返りを求めないで相手のためにポジティブに行動すると、
ほんとうの味方ができるのです。
付き合う人、つき合う人が、すべて味方になるのです。




どんな人に触れても、その人は味方になってくれます。
私は人にいろいろなことをしてあげてくださいと言いました。
ところがそうすると、

「かえって相手は居心地悪く感じるのではないか、つらくなるのではないか」
という問題が生まれてきます。

ここは大事なポイントなのです。


大事なポイントというのは、もし私がだれかに何かをしてあげて、
相手がこの恩を返さなければいけないと感じてしまったら
私はいいことをしていないということなのです。



いいことをしたのではなくて、単なるふつうのギブアンドテイクの
行為をしただけだったということになるのです。


皆さんも、一方的にいろいろなことをしてもらって、
「なんだか悪いなあ」とかえって居心地が悪く感じることがあるでしょう。



たとえば隣の奥さんがいつもいろいろな高級なお菓子をくれたり、
しょっちゅう海外のおみやげをくれたりするとします。

「わたしは旅行にも行けないからおみやげも買えないし、
いつもスーパーで買い物をするばかりでとてもお返しなどできない・・・・」と、
もう何だかあまりもらいたくないような気持ちが生まれてしまいます。

それは当たり前なのです。
ギブアンドテイクの人間関係で、一方的にもらうばかりだと
かえって居心地が悪くなってしまうのです。


人に何かをしてあげて、跡から文句を言われた経験はありませんか。
あるいは、「あの人にお中元を贈ったのに、お礼もよこさない」
などと言ったことはありませんか。
これはどういうことでしょうか。

どうして
腹が立つのでしょうか。
自分で勝手にお中元を贈っておいて、相手は喜ぶべきだと決めつけてしまっている。
こういう言ってみればうるさい相手に対しても、

「大変すばらしい高価なものをありがとうございます」
などと決まり文句のお礼を言えば、それでそこは納まってしまいます。
うるさい相手は、案外こんな嘘でコロリとまいってしまう場合もあります。

でも、「こんなことまでしていただいて」とか、よくもまあ嘘ばっかり
お互いに言い合っているものですねぇ。
そういうやりとりは嘘のかたまりでしょう。




このように私たちは、人に何かをしてあげると、
すぐに見返りを求めてしまうのです。

「お礼くらいしろ」と心でおもっているんです。



それではほんとうの味方、ほんとうの友達ができません。
そういうつき合いからは、


何となく面倒くさいような人間関係しか生まれてきません。


ですから私たちは人に何かをしてあげるときは、
相手が何ともおもわずにさらっとその恩恵を受けられるように
しなければなりません。

そのためには見返りをもとめないだけではなく、
落ち着いて、何ということなく自然にしてあげなくてはいけないのです。


たとえば、誰かといっしょにお弁当を食べているときに、
相手のお弁当はあまいおいしそうではなかったとします。

そのときに、「私のも少し食べませんか」といったら、相手も、
「自分も何かお返ししなくては」とおもってしまう。
ですからそういう言い方ではなくて、
「これ多くて食べきれないんだけど、ちょっともらったくれる?」
ともらってもらうような感じで言って見る。

それでも相手は遠慮するかもしれまんせんが、
遠慮しながらでも食べたならば、「よかった、助かった」と楽しく言えば、
相手の負担にならないのです。
何かお返しをしなくっちゃいけないという感じにならないように、
「かえってこちらがさせてもらっているんだ」

というように自然に行動すると、相手にストレスを与えません。
そして、関係はいい雰囲気になるのです。

優しい人だなあと頭で考えるのではなく、
心で感じるのです。
それはこの世に一人の味方ができたということです。
そのときに、相手を味方にしてから利用しようなどと考えたら
もうダメですよ。

自分の利益などまったく考えないきれいな行動でなければいけません。

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電車で座席を人にゆずってあげようとして、
何かぎくしゃくしてしまうことがありますね。

かえって気を遣いあって、何となく気まずい雰囲気になってしまったりする。

あれはどうしてかと見てみると、席の譲る方がまずいのです。
私が席を譲るときは100パーセントみんあサッと座りますよ。
なぜかと言うと、ちょっと弱そうなあという人が近くに来たら、

私は自然な感じで、他のところにいくような感じで、何となくサッと立つのです。
するとその人は自分が席を譲られていたとは気づかずに、

「よかった、席がちょうど空いているから座ろう」と
何も思わずに座るのです。

気持ちによけいな負担はぜんぜん起きません。

そのように電車のなかなどでも、人助けはできるのです。
人助けはそのように自然にしなければいけません。

特別に何かをするというかまえた感じではなくて、
かえって誰にも気がつかないような感じでするのがいいのです。

<P74~P80>

「人に愛されるひと 敬遠されるひと」A・スマナサーラ長老

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