◆感情を出さない

いちばん上にある顔ではなく、
いちばん下にある顔を被(かぶ)るのが正しいのです。




家のなかで子どもが騒いでいるとき、自分が出す顔には、いくつかの
選択肢があります。

「うるさい、いい加減にしなさい」と怒鳴る顔、

「遊んでいないで勉強しなさい」と説教する顔、

「ほかの家族の迷惑にならないように遊びなさい」と分別を説く顔など、
さまざまです。

私たちは日ごろ、どんな状況に対応するにも、いくつかの顔の中から
ひとつを選んでいます。

けれども、いきなりパッと選ぼうとすると、


どうしても被るべき顔を間違えてしまうものです。

先の例の場合、やはり「うるさい」と怒鳴るのが最初に出てきがちですが、
いきなり怒鳴ってはうまくいきません。


いくつかの顔のストックがあるのですから、


私たちはもう少し考えて被る顔を
選んだほうがいいのです。

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手っとり早くいちばん上にある顔を被るのは無知な人です。


往々にして、最初に見えてくる顔は被らないほうがうまくいきます。



ほんの少し自分の心を見つめ直せば、


被るべき次の顔が見えてきます。





「こころを清らかにすることば」
アルボムッレ・スマナサーラ長老著書