◆死から逆算して考える

「人間はどうせ死ぬのだ」というところからこそ、人生論を
築かなくてはならないのです。



この世のすべてが変わり続けることを意味する「無常」と
いう真理を、多くの人はなかなか受け入れようとしません。


「計画どおりに生きられないのは困る」

「思いどおりにならない人生なんて不幸だ」

などといいがかりをつけます。



しかし、生命あるものは必ず死を迎えるという現実を
考えれば、「無常」が正しいと理解できるはずです。



死を他人事として生きることほど、非論理的で
バカげたことはありません。

ときどき、「どうせ死ぬんだから、何をやってもムダだ」
という子どもがいます。

まだ年齢もいかないのに、もう死のことを考えている子どもを、親やまわりの人は
「ちょっとおかしな子だ」

「いまのうちに何とか軌道修正しないと、何をしでかすか
わからない」などと、大仰(おおぎょう)に心配します。

しかし、じつは、その子どもは素晴らしい能力を発揮しているのです。



「どう生きればいいか」は、「死」を意識しなければ
見えてこないからです。


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人生とはほんの刹那(せつな)であると悟らなければ、
真の幸福を実感することもないのです。



「こころを清らかにすることば」
アルボムッレ・スマナサーラ長老著書