★肉体は毎日毎日、瞬間瞬間変化しています。

肉体は壊れるものなのです。
ここで「壊れる」という言葉に注意しなければなりません。
「壊れる」ということは二つの意味があります。

一つは「悪い状態に壊れる」ということ、
もう一つは「良い状態に壊れる」ということです。

たとえば、筋肉が痛いとしましょう。
これは「悪い状態に壊れる」ということです。

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それで、マッサージをして筋肉をほぐしたり、あたためたりして、
痛みが和らいだとします。
これは「良い状態に壊れる」ということです。


このように、ある側面から見ますと「壊れる」ということは
「良かった」という意味にもなるのです。


ただ、これはあくまでも「良い状態に壊れる」ということで、
言い換えれば「別の状態に変化する」ということであり、
元の状態に戻ると思っているようですが、それは勘違いで、
筋肉の状態が別の状態に変化するだけです。


元の状態に戻るということはあり得ないのです。


ケガをしたり病気になったりして身体の具合が悪くなると、
私たちは病院へ行って
お医者さんに治療してもらいます。


しかし、たとえ治療してもらって元気になったとしても、
元の状態に戻るということはありません。


別の状態になるだけです。
いったん壊れたら、壊れたのであり、
このようにして私たちの筋肉は壊れっぱなしなのです。



しかし、私たちはだいたい「病気になる」という状態に壊れると腹を立て、
「病気が治る」といいましても、正しく言えば「別の状態に壊れる」
ということであって、「壊れる」ということに変わりないのです。


肉体は、このように「壊れる」性質のものなのです。


<預流果に至る条件>『マハーナーマ経』
アルボムッレ・スマナサーラ大長老
テーラワーダ仏教協会の施本より引用