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zoom RSS ★バカの破滅・・・心を育てて、訓練する

<<   作成日時 : 2012/07/01 09:56   >>

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◎慈悲喜捨という無智の天敵
ここまで理性によって無智を弱め、破る方法をお話ししてきました。
最後に無智を弱め、無智を破りやすくする
もうひとつの方法をご紹介しましょう。


それは慈悲喜捨の気持ちを育てることです。善の気持ちを育てることです。


無理にでも慈悲喜捨の気持ちを育てると、
心に智慧が育ち始めます。

慈悲喜捨というのは仏教の言葉ですが、
それぞれ人間が育てるべき善感情を表しています。

五蓋について前に説明しました。
心は五蓋というヴェールを被っているから情報をありのままに認識しないのです。

感情・主観により情報を合成して、認識するだけなのです。
これは無智の働きです。


欲、怒り、掉挙後悔、昏沈睡眠、疑という五つの膜を破るために、
慈悲喜捨を実践するのです。

慈悲喜捨の意味を簡潔に説明します。



・「慈」メッター 「仲良くしましょう」
  という気持ちに近い感情で、あらゆる生命の幸せを願う
  慈しみの感情です。友情という意味です。

・「悲」カルナー 見返りを求めず「困っている人を助けたい」
  という感情です。抜苦の心ともいいます。

・「喜」ムディター 嫉妬の反対の心で人の成功をまるでわがことのようにして
  ともに喜べる感情です。人の良い部分がよく見え、それをわがことのように
  喜びます。共に喜ぶ、喜びを分かち合うという意味です。


・「捨」ウペッカー あらゆる事柄をすべて平等に見つめる冷静な感情です。
  すべての生命は平等であると理解できる能力です。
 
  生命はみな互い違いであって、固体なのです。
  人間、動物、魚などなど生命には無数の種類があります。
  互い違いなのは明確です。
  猫を2匹見ても互いに違うのです。
  一卵性双生児であっても人格は別々です。
  一切の生命とは、固体の集まりですが、生命としてみるとみな平等なのです。
  同一にはなりませんが、平等なのだと理解する能力を「捨」というのです。



この四つは非常に優れた、やさしくて明るい感情です。
仏教ではこの四つをまとめて「四無量心」といいます。



この感情を育てると、心に必ず智慧があらわれてくるのです。

理由があります。

慈悲喜捨を実践すると、その人の、
自我を中心にして物事を見る習性が治るのです。


無智は人のエゴという錯覚を起すのです。
エゴ中心に生きているかぎり、無智は好き放題に繁栄します。


慈悲喜捨の実践で、このエゴの錯覚がなくなるのです。

それが無智が破れて智慧があわわれたということなのです。

大雑把に。「ではこれから慈悲喜捨の気持ちで頑張ろう」といっても、
そう簡単にうまくいくものではありません。

無始なる過去からわれわれは自我中心に生きてきました。
自我意識を強化しながら生きてきたのです。

ですから「慈悲の瞑想」をすることが必要になるのです。




★葛藤を引き起こす自我の錯覚

瞑想とは、心の訓練です。
慈悲喜捨の気持ちを心に植えて
育てて花を咲かせる訓練をするのです。


瞑想とは宗教の臭いの漂う「行」ではありません。
心の訓練」なのです。
人間がなにをしても成功することを目指すならば、それは訓練することに
かぎるのです。


練習すること、訓練することを嫌がる人々を助けてあげることは
難しいのです。

しかし、ときどき、私が「慈悲の瞑想」を紹介すると、
「気持ち悪くてできません」という人もいます。
「私は幸せでありますように」と思うことが気持ち悪いのだと言います。

また「生きとし生けるものが幸せでありますように」と
思うことが恥ずかしいといいます。

いったいどういう人なのでしょうか。
しかし世の中に、けっこうそういう人がいるのも事実です。
このような気持ちは、無智と自我の錯覚が引き起こしているのです。

自我が慈悲を嫌うのは当たり前です。

だれにでも自我の錯覚があるから、慈悲の実践が始まるときは葛藤が起こることでしょう。

それも理解した上で、無理にでも、恥ずかしながらでも、
慈悲喜捨の心を育てなくてはいけないのです。





<P154〜P158>

「バカの理由」A・スマナサーラ大長老






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