■生きる目的を探すとき

物事がうまく期待通りにいかないと、人は疲れ、やる気を失い、
虚しく感じます。
「生きる目的は何か」と探し求めるのは、そんなときです。


普段は、何を食べれば癌にならないか、何を食べれば痩せられるかなど、
それくらいのことしか考えていません。



生きる目的など、最初から存在しないからです。




何か目的が定められていたならば、
生きる目的とは何か、本能的に知っているはずです。

お釈迦様には、修行を完成してブッダになるという目的がありました。

ですから、小さい時から何を言われても、世の中のことは
ほとんど相手にしませんでした。


お釈迦様には尊い目的があるということを、お釈迦様のお父さんもわかっていました。



お父さんは、本当は自分の跡を継いで王様になってほしかったのですが、
息子には尊い目的がある、ならばそれを達成してほしい、と思っていました。


業が熱し、今世で阿羅漢になれる人々も、生きる目的に気づきます。


ですが、最終解脱の阿羅漢になれるほどの徳を積んでいる人でも、
生きる目的を知っているわけではありません。


何かのきっかけで気づくだけです。
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■弱みはつけ込まれる


だからといって、生きる目的を、他人に教えてもらう必要はありません。

我々の人生が、成功ばかりといったことは有り得ません。


人生には失敗も必ずあります。


そんなときは本当に疲れきって、誰もが、

「私は何をやっているのか」という気分になります。

そんなとき、生きる目的は何かと懸命に探しますが、弱ったときは気をつけて
おかないといけません。



世間は、人の弱みをうまく利用して商売をします。



「生きる目的は何か」と求める人がいるから、
汝は斯く斯くの目的で、しかじかの神に創造された、などと言い寄ってくるものです。


間違っても、そのような話は聞かないでください。


そのようなことで、生きる目的がわかるはずがありません。
生きる目的も、生きる意義も、本当はないのです。

「生きる目的」は探しても探しても見つかりません。

だから、すべての人間にとっての問題になっているのです。


「自立への道」A・スマナサーラ長老著書より

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